生理前?妊娠超初期?「なんとなく気持ち悪い」の違いと知恵袋の体験談・対処法

生理前?妊娠超初期?「なんとなく気持ち悪い」の違いと知恵袋の体験談・対処法
生理前?妊娠超初期?「なんとなく気持ち悪い」の違いと知恵袋の体験談・対処法

生理予定日が近づくと、身体の小さな変化に敏感になりますよね。

「なんとなく胃がムカムカする気がする」

「普段は平気な匂いが気になる」

もしかして妊娠?それとも生理前の不調(PMS)?と、期待と不安を行ったり来たりしている方も多いのではないでしょうか。

結論からお伝えすると、生理予定日前のこの「なんとなく気持ち悪い」という感覚は、ホルモンバランスの変化による妊娠超初期症状の可能性があります。

しかし、PMS(月経前症候群)の症状とも酷似しているため、医学的にもこの時期に症状だけで明確に区別することは非常に困難なのです。

この記事では、同じような不安を抱える先輩ママたちのリアルな体験談と、医療的な視点に基づいた解説をお届けします。

この記事でわかること

  • 知恵袋などで多く語られる「妊娠していた人」の具体的な吐き気や不調のパターン
  • 医療ライターが解説する「胃のムカムカ」の正体と、PMSとの微妙な違い
  • 辛い時期を乗り切るための、薬に頼らないセルフケアと食事法

不安な時期かと思いますが、まずは深呼吸して、一緒に身体の声に耳を傾けていきましょう。


目次

【体験談まとめ】妊娠超初期の「なんとなく気持ち悪い」ってどんな感じ?

知恵袋などでよく見られる妊娠超初期の不調4パターン(フワフワ・車酔い感、空腹時のムカムカ、胃の圧迫感・ゲップ、熱っぽい・だるい)を女性のイラストとアイコンで示した4分割画像。

「妊娠超初期症状」と検索すると、医学的な教科書には「つわりは妊娠5〜6週頃から」と書かれていることが多いです。

しかし、実際に妊娠を経験された方の声(N=1の真実)を集めてみると、生理予定日前、つまり妊娠3週後半〜4週頃から「何かがおかしい」と感じていたケースが非常に多く存在します。

ここでは、Yahoo!知恵袋などのQ&AサイトやSNSで語られる、先輩ママたちのリアルな「予兆」を4つのパターンに分類してご紹介します。

あなたがいま感じている違和感に近いものがあるか、確認してみてください。

パターンA:船酔い・車酔いのような「フワフワ・ムカムカ」

最も多く聞かれるのが、明確な「吐き気」というよりは、三半規管がおかしくなったような感覚です。

立っていると地面が揺れているような気がしたり、スマホの画面を見ているだけで乗り物酔いのような不快感に襲われたりします。

知恵袋などでよく見られる声

「生理予定日の3日前くらいから、急に車酔いのような感覚になりました。普段は車酔いなんてしないのに、助手席に乗っているだけで気持ち悪くて。立って家事をしているとフワフワして、すぐに座り込みたくなるような感じです。『風邪かな?』と思って熱を測っても平熱で、不思議に思っていたら妊娠していました。」
(20代後半 女性の体験談より要約)

この「フワフワ感」は、妊娠によって自律神経のバランスが変化し始めているサインかもしれません。
妊娠すると、血管を拡張させるホルモンが増えるため、脳への血流が一時的に不安定になり、めまいや立ちくらみを引き起こしやすくなるのです。
私も、生理予定日前にスーパーの商品棚を見ていて急に目が回り、「地震?」と勘違いした経験があります。

パターンB:空腹になると気持ち悪い「食べづわり」の前兆

次に多いのが、お腹が空いた時に特有の不快感を感じるパターンです。

「お腹が空いた」という通常の感覚ではなく、胃酸が上がってくるような、胃がキリキリするような不快感を伴います。

これは、本格的な「食べづわり」が始まる前の、小さな予兆であることが多いようです。

知恵袋などでよく見られる声

「仕事中、夕方になると急に胃がムカムカし始めました。お腹が空いているはずなのに、食べ物を想像するとちょっとウッとなる。でも、飴を舐めたり少しクッキーをつまんだりすると、スーッと楽になるんです。『これが噂の食べづわり?でもまだ早いよね?』と半信半疑でしたが、結果的に陽性でした。」
(30代前半 女性の体験談より要約)

この時期の胃の不快感は、プロゲステロン(黄体ホルモン)の「筋肉を緩める作用」が大きく関係しています。 
プロゲステロンは子宮の筋肉を緩めると同時に、胃や腸の筋肉の動きも弱めてしまいます。 
そのため、食べ物が胃に長く留まったり、腸の動きが鈍って便秘やガス溜まりが起きたりすることで、「なんとなく気持ち悪い」「胃が重い」という症状につながるのです。

パターンC:胃の圧迫感と「ゲップ・ガス」の増加

意外と知られていないのが、胃腸の動きが鈍くなることによる不快感です。

「なんとなく胃が重い」「消化不良な感じがする」といった症状に加え、ゲップが頻繁に出たり、お腹にガスが溜まって苦しいと感じる方もいます。

これは、決して食べ過ぎたわけではなく、妊娠を維持するホルモンの影響で胃腸の蠕動(ぜんどう)運動が低下しているために起こります。

知恵袋などでよく見られる声

「生理前はいつも食欲が増すのに、今回はなぜか食後に胃がパンパンに張る感じがしました。汚い話ですが、ゲップが止まらなくて。炭酸も飲んでいないのに、常に喉の奥に空気が詰まっているような違和感がありました。」
(20代後半 女性の体験談より要約)

パターンD:とにかくだるい・熱っぽい「風邪のような初期症状」

最後は、吐き気とセットでやってくる全身の倦怠感です。

「微熱が続く」「体が鉛のように重い」「いくら寝ても眠い」といった症状は、風邪の引き始めと区別がつきにくいのが特徴です。

しかし、風邪薬を飲む前に「もしかして?」と立ち止まるきっかけになる重要なサインでもあります。

知恵袋などでよく見られる声

「とにかく体が熱くて、ボーッとしていました。職場の冷房がいつもより寒く感じて、寒気もするし、節々が痛いような気もする。『絶対風邪ひいた』と思って葛根湯を飲もうか迷ったのですが、なんとなく予感がしてやめておいて正解でした。」
(30代前半 女性の体験談より要約)

▼もっと見る:その他の「なんとなく」な違和感リスト

これら以外にも、個人差はありますが、以下のような「なんとなく」の違和感を報告する声が多くあります。

  • 味覚の変化: 大好きだったコーヒーの匂いが急に「臭い」と感じたり、お米の炊ける匂いが鼻につくようになる。
  • 下腹部のチクチク・違和感: 医学的に「着床した瞬間の痛み(着床痛)」は証明されていませんが、ホルモンの影響で子宮内膜が充血したり、腸にガスが溜まりやすくなったりすることで、下腹部や足の付け根に独特の違和感や鈍痛を感じるケースがあります。
  • おりものの変化: 水っぽいおりものが急に増えたり、色が普段と違ったりする(個人差が大きいです)。
  • 情緒不安定: 普段なら気にならない些細なことで涙が出たり、イライラが止まらなくなったりする。

なぜ起こる?生理予定日前の吐き気の正体を解説

多くの先輩ママたちが感じている「なんとなく気持ち悪い」という症状。

これは単なる気のせいではなく、体の中で起きている劇的な変化に対する反応です。

ここでは、医療ライターの視点から、なぜ生理予定日前にこのような不快感が起こるのか、そのメカニズムをできるだけ専門用語を使わずに解説します。

主犯は「プロゲステロン(黄体ホルモン)」の急激な変化

プロゲステロン(黄体ホルモン)が妊娠超初期の不調を引き起こすメカニズムの図解。ホルモンのキャラクターが腸の動きを鈍くして便秘や胃もたれを、体に水分を溜め込んでむくみやだるさを引き起こす様子をイラストで説明している。

妊娠超初期の不調の最大の原因と言われているのが、「プロゲステロン(黄体ホルモン)」という女性ホルモンです。

私はよく、このホルモンを「赤ちゃんのためのふかふかのベッドを作る職人さん」と表現しています。

排卵後、女性の体は受精卵が着床しやすいように、子宮内膜を厚くし、体温を上げ、水分や栄養を蓄えようとします。

この働きを担っているのがプロゲステロンです。

しかし、この「蓄える」という働きが、母体にとっては副作用のような不快感をもたらすことがあります。

プロゲステロンが引き起こす不調のメカニズム
  • 腸の動きをスローダウンさせる: 栄養や水分をしっかり吸収しようとして、腸の動きを抑制します。その結果、便秘になりやすくなったり、ガスが溜まりやすくなったりして、胃の不快感や吐き気につながります。
  • 体に水分を溜め込む: むくみが起きやすくなるだけでなく、体内の水分バランスが変わることで、ダルさや頭重感を引き起こします。

妊娠が成立すると、このプロゲステロンの分泌量は減ることなく、むしろ高止まりします。

そのため、生理予定日を過ぎても不調が続く、あるいは強くなるのです。

参考情報: ホルモンバランスの変化

生理前: プロゲステロンが増加し、生理直前に急激に減少する。

妊娠時: プロゲステロンが減少しないまま、高い数値をキープする。

自律神経の乱れによる「起立性低血圧」の可能性

もう一つの原因は、自律神経の乱れです。

妊娠すると、お腹の赤ちゃんに優先的に血液を送ろうとするため、母体の血管が拡張します。

すると、相対的に脳への血流が不足しがちになります。

急に立ち上がったり、長時間立っていたりすると、脳に十分な血液が回らず、めまいや吐き気を感じる「起立性低血圧(脳貧血)」のような状態になりやすいのです。

「お風呂上がりに急に気持ち悪くなった」

「通勤電車で立っているのが辛い」

これらは、この血流の変化が影響している可能性が高いです。

【注意】「想像妊娠」でも同じ症状が出ることがある?

非常にデリケートな話ですが、「妊娠したい」という強い願いやプレッシャーが、実際に身体症状を引き起こすことがあります。

これを医学的には「偽妊娠(想像妊娠)」と呼ぶこともありますが、決して「嘘」や「空想」ではありません。

脳と胃腸は「脳腸相関」と言われるほど密接につながっています。

強いストレスや期待によって自律神経が刺激されると、実際にホルモンバランスが乱れ、吐き気や生理の遅れといった、妊娠そっくりの症状が現れることがあるのです。

「陰性だとわかった瞬間に、あの気持ち悪さが嘘のように消えた」

という体験談をよく見かけますが、これは脳の緊張が解けたことで、自律神経が正常に戻った結果だと考えられます。

心と体は私たちが思う以上に深くつながっているんですね。


妊娠?それとも生理前?PMSとの見分け方チェックリスト

「この気持ち悪さは、妊娠のサインなの?それともいつもの生理前(PMS)なの?」

これが、今あなたが一番知りたいことではないでしょうか。

正直に申し上げますと、生理予定日前の段階で、症状だけでこの2つを100%見分けることは、医師であっても困難です。

なぜなら、PMSの原因もまた、先ほど解説した「プロゲステロン」の影響によるものだからです。

しかし、いくつかの「傾向」や「違い」は存在します。

ここでは、その微妙な差を見極めるためのポイントをご紹介します。

決定的な違いは「基礎体温」の持続

スマホ画面に表示された基礎体温の比較グラフ。妊娠した場合は生理予定日を過ぎても高温期が継続し、PMS(生理が来る場合)は体温が低下する様子を示している。

最も客観的で信頼できる指標は、やはり「基礎体温」です。

もしあなたが基礎体温を記録しているなら、グラフを確認してみてください。

  • 生理(PMS)の場合: 排卵後から続いていた高温期が、生理予定日が近づくと(あるいは生理開始と同時に)ガクンと下がります。体温が下がると同時に、胸の張りやムカムカが解消に向かうのが一般的です。
  • 妊娠の場合: 生理予定日を過ぎても、高温期がそのまま続きます。目安としては、高温期が17日以上続けば、妊娠の可能性が非常に高いと言われています。

「熱っぽい」「体がポカポカする」という感覚は、この高温期が継続している証拠かもしれません。

症状の現れ方の微妙な違い(個人差あり)

症状の出方にも、人によって微妙な違いが見られることがあります。

あくまで傾向ですが、以下のような違いを感じる方が多いようです。

時期の違い:
  • PMSは、生理の3〜10日前に始まり、生理直前がピークで、生理が始まるとスッと消えることが多いです。
  • 妊娠超初期症状は、生理予定日を過ぎても症状が変わらない、あるいは日を追うごとに強くなっていく傾向があります。
胸の張り方:
  • PMSでは胸全体が張って痛いことが多いですが、妊娠超初期では「乳首が下着に触れるだけで痛い」「乳輪の色が濃くなった気がする」といった、より局所的で敏感な変化を感じる方がいます。

【判定】この症状ならどっち?簡易チェック表

今のあなたの状態を整理するために、簡易的な比較表を作成しました。

ただし、これはあくまで目安であり、すべての人に当てはまるわけではないことを心に留めておいてくださいね。

▼妊娠超初期症状 vs PMS 比較チェックリスト

スクロールできます
症状PMS(月経前症候群)の傾向妊娠超初期の傾向
吐き気・胃の不快感まれにあるが、生理開始とともに治まる非常に多い生理予定日を過ぎて強まる
食欲旺盛になる(特に甘いもの・ジャンクフード)変化する(特定のものが食べたい・食べたくない)
眠気生理前に眠くなる強烈な眠気一日中眠い、気絶するように寝てしまう
腹痛・下腹部痛ズーンと重い痛みチクチク、シクシクと引っ張られるような痛み
おりもの生理直前は減って粘り気が出ることが多い増えることが多い水っぽく、サラサラしている
基礎体温生理予定日頃に下がる下がらずに高温期が続く

もし、「いつもと違う」「生理が来そうで来ない」という感覚が数日続いているなら、妊娠の可能性を頭の片隅に置いて、無理のない生活を心がけるのが賢明です。


今すぐできる!辛い「ムカムカ」を和らげる対処法5選

原因が何であれ、今あなたが感じている「気持ち悪さ」は辛いものです。

仕事や家事に追われる中で、少しでもこの不快感を和らげ、楽に過ごすための対処法を5つご紹介します。

これらは、私が医療ライターとして取材した医師のアドバイスや、多くの妊婦さんが実践している、薬に頼らないセルフケアの方法です。

【食事】「分食」と「ビタミンB6」を意識する

胃が空っぽになると気持ち悪くなる場合は、食事の回数を増やして、1回量を減らす「分食(ぶんしょく)」が効果的です。

1日3食にこだわらず、5回〜6回に分けて少しずつ食べることで、血糖値の急激な変動を抑え、胃酸による刺激を防ぐことができます。

また、吐き気を和らげる栄養素として注目されているのが「ビタミンB6」です。

バナナ、玄米、赤身の魚、鶏肉などに多く含まれています。

デスクの引き出しに、一口サイズのバナナや、ビタミンB6を含む栄養補助食品(ゼリー飲料など)を常備しておくと安心です。

【飲み物】炭酸水とノンカフェイン飲料の活用

口の中がネバネバしたり、なんとなく気持ち悪い時は、無糖の炭酸水がおすすめです。

炭酸の刺激が胃の不快感を紛らわせ、口の中をさっぱりさせてくれます。

ただし、冷たい飲み物をガブ飲みすると体を冷やしてしまうので、常温の炭酸水や、氷を入れずに少しずつ飲むのがポイントです。

また、カフェインは胃を刺激し、血管を収縮させる作用があるため、この時期は控えめにしましょう。

ルイボスティーや麦茶など、ノンカフェインの温かい飲み物で水分補給を心がけてください。

脱水状態になると吐き気が悪化することがあるので、こまめな水分補給は非常に重要です。

【ツボ押し】吐き気に効く「内関(ないかん)」

手首の内側にある吐き気止めのツボ「内関(ないかん)」の位置を示すイラスト。手首のシワから指3本分ひじ寄りの、2本の筋の間にある赤い点で示されている。

会議中や電車の中など、どうしても動けない時に試してほしいのが「ツボ押し」です。

吐き気や胃の不快感に効くとされる代表的なツボが「内関(ないかん)」です。

内関の探し方と押し方
  1. 手のひらを上に向けます。
  2. 手首のシワから、指3本分ひじの方へ下がったところを探します。
  3. 腕の中央にある2本の筋(腱)の間にあります。
  4. 反対の親指で、少し強めに「グーッ」と数秒間押し、ゆっくり離します。これを数回繰り返します。

市販の「酔い止めバンド(ツボ押しリストバンド)」を利用するのも手軽でおすすめです。

【服装】締め付けを徹底的に排除する

意外と見落としがちなのが、衣服による締め付けです。

胃がムカムカしている時に、ウエストがきついパンツや、補正下着、締め付けの強いストッキングを履いていると、物理的に胃が圧迫されるだけでなく、迷走神経反射によって吐き気が増強されることがあります。

「まだお腹が出る時期じゃないし」と思わずに、今日からできるだけお腹周りを締め付けない服装に変えてみてください。

ワンピースや、ウエストがゴムのボトムスを選ぶだけでも、不快感がかなり軽減されるはずです。

【メンタル】「検索魔」をあえてお休みする勇気

最後に、これが一番難しいかもしれませんが、最も効果的な対処法かもしれません。

それは、「スマホで検索するのをやめて、寝る」ことです。

不安な時ほど、「妊娠超初期 症状」「生理前 吐き気 違い」といったキーワードで検索し続けてしまいますよね。

これを「検索魔」と呼んだりしますが、画面をスクロールし続ける行為自体が眼精疲労や「スマホ酔い」を引き起こし、自律神経をさらに乱す原因になります。

不安な時ほど情報を求めてしまうのは、誰にでもある自然な心理です。
しかし、医学的な視点で見ると、夜遅くまでブルーライトを浴びることは、自律神経を興奮させ、かえって吐き気や不調を強めてしまう原因になりかねません。
「今夜はスマホを置いて、体を休めることが一番の薬」
そう割り切って、早めに布団に入る勇気を持ってみてください。十分な睡眠は、乱れたホルモンバランスや自律神経を整えるための、誰にでもできる最強の特効薬です。


いつ検査すればいい?フライング検査のリスクと正しいタイミング

生理予定日から始まる妊娠検査と産婦人科受診の推奨スケジュールを示したタイムラインのカレンダー。生理予定日1週間後が検査薬の推奨タイミング、2週間後(妊娠6週頃)が受診のベストタイミングであることをアイコン付きで解説している。

「気持ち悪いし、もしかして…」と思うと、今すぐにでも妊娠検査薬を試したくなりますよね。

いわゆる「フライング検査」です。

しかし、医療ライターとしては、このフライング検査には知っておくべきリスクと、適切なタイミングがあることを強くお伝えしなければなりません。

フライング検査で「陰性」でも妊娠している場合がある

妊娠検査薬は、尿中に含まれる「hCG(ヒト絨毛性ゴナドトロピン)」というホルモンを検知して反応します。

このhCGホルモンは、受精卵が着床してから分泌され始めますが、一般的な検査薬が反応する濃度(50IU/L)に達するのは、通常「生理予定日の1週間後」からです。

(※「早期妊娠検査薬」であれば、生理予定日から使えるものもあります)

そのため、生理予定日前に検査をして「陰性」が出たとしても、それは「妊娠していない」のではなく、「まだホルモン量が足りていないだけ」の可能性があります。

この「偽陰性」の結果を見て落ち込んだり、あるいは「妊娠していないから薬を飲んでも大丈夫」と誤った判断をしてしまったりするリスクがあります。

「化学流産」を知ってしまうリスクについて

もう一つのリスクは、「化学流産(生化学的妊娠)」を知ってしまうことです。

化学流産とは、受精して着床しかけたものの、着床が継続できずに生理が来てしまう状態を指します。

実は、健康なカップルでも頻繁に起きている現象ですが、フライング検査をしなければ「今回は生理が少し遅れたな」と思うだけで、気づかずに過ぎていきます。

しかし、検査薬で一度「陽性」を見てしまった後に生理が来ると、それは医学的には流産にカウントされない現象であっても、心理的には「流産した」という大きな悲しみや喪失感を感じてしまいます。

精神的なダメージを避けるためにも、メーカーが推奨する「生理予定日の1週間後」まで待つことは、自分の心を守るためにとても大切なことなのです。

病院へ行くベストなタイミングは「胎嚢(たいのう)」が見える頃

検査薬で陽性が出たら、すぐにでも産婦人科に行きたくなると思いますが、ここでもタイミングが重要です。

あまりに早すぎると(妊娠4週など)、超音波検査をしても赤ちゃんの袋である「胎嚢(たいのう)」がまだ小さすぎて見えないことがあります。

そうなると、「また来週来てください」と言われ、その1週間、「もしかして子宮外妊娠では?」「ちゃんと育っていないのでは?」と、さらなる不安な日々を過ごすことになります。

一般的に、胎嚢が確認できるのは妊娠5週目以降です。

生理予定日から1週間〜10日ほど過ぎて、検査薬でくっきり陽性が出てから受診するのが、スムーズで安心できるベストなタイミングと言えるでしょう。

もちろん、腹痛がひどい場合や出血がある場合は、時期に関わらずすぐに受診してください。


FAQ:妊娠超初期の「気持ち悪い」に関するよくある質問

ここでは、妊娠超初期の不調に関して、よくある疑問にQ&A形式でお答えします。

気持ち悪いのに、妊娠検査薬が陰性でした。可能性はゼロですか?

ゼロではありません。

先ほどお伝えしたように、検査の時期が早すぎてhCGホルモンが反応していないだけの可能性があります。

生理が来ない状態が続くようであれば、数日〜1週間空けてから再検査してみてください。

それでも陰性で生理が来ない場合は、ホルモンバランスの乱れやその他の病気の可能性もあるため、婦人科の受診をおすすめします。

吐き気があったりなかったり、波があるのは普通ですか?

はい、ごく一般的です。

「昨日はすごく気持ち悪かったのに、今日は全然平気。赤ちゃんがいなくなったの?」と不安になる方も多いですが、つわりの症状には波があります。

ホルモンの分泌量や、その日の体調、気温、ストレス具合によって症状の強弱は変わります。

症状がなくなったからといって、直ちに流産につながるわけではありませんので、リラックスして過ごしてください。

気づかずに薬を飲んでしまいました。影響はありますか?

生理予定日前(妊娠3週まで)であれば、過度な心配は不要です。

医学的には、妊娠0週〜3週(生理予定日前)に薬を飲んだ場合、「All or None(全か無か)の法則」が適用されます。 

もし薬の影響を受けた場合は「着床しない(化学流産)」ことになりますが、妊娠が継続しているならば「赤ちゃんへの影響はなかった(修復された)」と考えられ、奇形のリスクは上がらないとされています。 

ただし、生理予定日を過ぎて(妊娠4週以降)からは、赤ちゃんの器官が作られる「絶対過敏期」に入ります。 

今後は自己判断での服用をやめ、必ず医師か薬剤師に相談してください。

どうしても辛い場合は、産婦人科を受診して相談するか、薬局で薬剤師に「妊娠の可能性があります」と伝えた上で、妊婦さんでも使える安全な薬(アセトアミノフェン系の鎮痛剤など)を選んでもらいましょう。


まとめ:体は準備を始めているかも。今は無理せず「自分を甘やかす」選択を

ここまで、妊娠超初期の「なんとなく気持ち悪い」症状について、体験談や医学的な背景、対処法をお伝えしてきました。

最後に、今回の記事の要点を振り返ります。

  • 症状の正体: 生理予定日前の不調は、プロゲステロン(黄体ホルモン)や自律神経の影響である可能性が高く、妊娠超初期症状とPMSの区別は医学的にも難しい。
  • 判定の目安: 基礎体温が高温のまま続いているかが最大の鍵。検査薬は「生理予定日の1週間後」が確実。
  • 対処法: 分食、水分補給、締め付けない服装、そして十分な睡眠で乗り切る。

今、あなたの体の中では、新しい命を迎えるための準備が始まっているかもしれませんし、あるいは今回は生理に向けた準備をしているのかもしれません。

結果がどちらであっても、あなたが今「不調を感じている」という事実は変わりません。

無理をして頑張る必要はありません。

「今は大事な時期だから」と割り切って、家事を手抜きしたり、早く寝たり、自分を最大限に甘やかしてあげてください。

不安で検索してしまう夜もあると思いますが、あなたの体が教えてくれるサインを信じて、温かくして過ごしてくださいね。

最後に、妊娠の可能性がある今だからこそ、見直してほしい習慣をチェックリストにまとめました。

▼今日からやめること・はじめることリスト

スクロールできます
項目具体的なアクション理由
やめることアルコール・喫煙赤ちゃんの発育に悪影響を与えるため、直ちにストップしましょう。受動喫煙も避けて。

やめること
レア肉・生ハム・非加熱チーズ妊娠中は免疫が下がり、普段なら平気な菌に感染しやすくなります。特に注意すべきは以下の2つです。
リステリア菌: ナチュラルチーズ(加熱殺菌していないもの)、生ハム、スモークサーモンなど。冷蔵庫でも増殖し、赤ちゃんに感染する恐れがあります。
トキソプラズマ: レアステーキ、ユッケ、馬刺し、土のついた野菜など。 これらは赤ちゃんに重い障害を引き起こす可能性があるため、「少しなら大丈夫」と思わず、徹底して避けてください。
やめること自己判断での薬の服用薬の影響を受けやすい時期です。必ず医師・薬剤師に相談を。
はじめること葉酸サプリの摂取赤ちゃんの神経管閉鎖障害のリスクを減らすため、妊娠前から初期にかけての摂取が推奨されています。
はじめること体を温める(温活)骨盤内の血流を良くするために、腹巻きや靴下で冷え対策を。
はじめること睡眠時間の確保ホルモンバランスを整え、つわりの症状を緩和するためにも、質の良い睡眠を。

未来の赤ちゃんのためにも、そして何よりあなた自身の心と体のために、心地よい選択をしていけますように。


参考文献

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