妊娠がわかって嬉しい反面、ネットで情報を検索すればするほど、「葉酸サプリは飲まない方がいい」「添加物が危険」「自閉症のリスクがある」といった怖い言葉が目に飛び込んできて、不安になっていませんか?
お腹の赤ちゃんのために良かれと思って調べているのに、何が正解かわからず、ドラッグストアの棚の前で立ち尽くしてしまう。
そんな経験をしているのは、あなただけではありません。
実は、私自身も過去に成分表を見て愕然とした経験があります。
「体に良い」と謳われているサプリメントの中に、実は砂糖の塊のような商品や、不要な添加物がてんこ盛りの商品が紛れ込んでいたからです。
結論から申し上げます。
「葉酸サプリは飲まない方がいい」という噂は、ある意味で「半分正解」です。
なぜなら、「質の悪いサプリ(添加物だらけ・含有量不足)」は、確かに飲まない方がいいからです。
しかし、残りの半分は間違いです。
適切な葉酸摂取は、赤ちゃんの命に関わる「神経管閉鎖障害」というリスクを減らすために、厚生労働省も強く推奨している「母としての最初のプレゼント」なのです。
この記事では、50種類以上のサプリ成分を徹底的にデータベース化し、「パッケージの裏側」を見続けてきた私が、医学的根拠と成分データに基づいて、あなたの不安を一つひとつ解消していきます。
感情論や脅しではなく、事実を見て判断できるようになれば、もう迷うことはありません。
- なぜ「飲まない方がいい」と言われるのか?その誤解と、気をつけるべき真実のリスク
- 「買ってはいけないサプリ」と「安全なサプリ」の明確な見分け方
- 「妊娠に気づかず飲んでいなかった」時の、今からできる最善の対処法
なぜ「葉酸サプリは飲まない方がいい」と言われるのか?3つの誤解と真実
インターネット上には、妊婦さんの不安を煽るような情報が溢れています。
特に「飲まない方がいい」という主張には、情報の切り取りや、科学的根拠の薄い噂が混ざっていることが多いのです。
ここでは、よくある3つの「怖い噂」について、成分研究家の視点と公的なデータを照らし合わせて、その真相を解き明かします。
誤解①:「過剰摂取で喘息や自閉症のリスクがある」説の真相
「葉酸を摂りすぎると、生まれた子供が喘息や自閉症になる」という記事を見たことがあるかもしれません。
これが最もママたちを不安にさせる情報のひとつです。
しかし、これは極端な過剰摂取を続けた場合のレアケースや、研究段階のデータが独り歩きしているものです。
厚生労働省の「日本人の食事摂取基準(2020年版)」では、葉酸の耐容上限量(これ以上摂るとリスクがある量)を「1日あたり1,000μg(1mg)」と定めています。

一般的な妊活・妊娠向け葉酸サプリに含まれている葉酸量は、ほとんどが400μgです。
また、食事から摂取する葉酸は、体内での吸収率がサプリメントよりも低いため、通常の食事で過剰摂取になることはまずありません。
つまり、サプリ(400μg)を毎日規定量飲み、普通に食事をしている限り、上限の1,000μgを超えることは非常に難しいのです。
リスクがあるのは、以下のようなケースに限られます。
- 「早く効果を出したいから」と、自己判断でサプリを倍量(3粒〜4粒など)飲み続ける。
- 複数の葉酸入りサプリメント(マルチビタミンなど)を重複して飲んでしまう。
- 海外製の極めて含有量の高いサプリメント(1粒で1,000μgを超えるようなもの)を使用する。
日本のドラッグストアや公式サイトで販売されている正規の葉酸サプリを、パッケージの用法用量通りに飲んでいる限り、「過剰摂取」を心配して飲むのをやめる必要はありません。
むしろ、過剰摂取を恐れて全く飲まないことによる「欠乏のリスク」の方が、医学的には遥かに重大なのです。
誤解②:「合成葉酸は危険、天然葉酸が良い」という宣伝文句
「合成」という言葉には、なんとなく「石油から作られた人工物」「体に悪い」というイメージがありませんか?
逆に「天然」と聞くと、「優しくて安全」な気がしてしまいますよね。
一部のサプリメントメーカーは、このイメージを利用して「当社のサプリは天然葉酸だから安全!合成葉酸は危険!」と宣伝することがあります。
しかし、成分研究家として断言します。
これは大きな誤解であり、むしろ逆です。
実は、厚生労働省が妊娠中の摂取として推奨しているのは、「合成葉酸(モノグルタミン酸型)」なのです。
なぜでしょうか?
それは、「吸収率」の違いにあります。
- 合成葉酸(モノグルタミン酸型): 体内で利用されやすい形にすでに整えられており、吸収率は約85%と高い。
- 天然葉酸(食事性葉酸・ポリグルタミン酸型): 食べ物に含まれる葉酸。体内で消化・分解される過程が必要で、吸収率は約50%以下に落ちてしまう。
妊娠初期は、赤ちゃんの細胞分裂が猛スピードで進むため、大量の葉酸が必要です。
この時期に、吸収率が不安定な「天然葉酸」だけに頼るよりも、確実に体内に届く「合成葉酸」を使う方が、理にかなっているのです。
「合成」とは、化学的に合成されたという意味ですが、ビタミンCサプリメントも化学構造は天然のビタミンCと同じです。
葉酸も同様で、モノグルタミン酸型葉酸は、世界中の研究機関でその安全性と有効性が実証されています。
「天然=善、合成=悪」という単純なマーケティングに惑わされず、「吸収率=モノグルタミン酸型」を選ぶのが賢い選択です。
誤解③:「添加物が胎児に蓄積する」という不安
「サプリメントの添加物が赤ちゃんに蓄積して、アレルギーの原因になる」
これもよく聞く噂ですが、過度な心配は不要です。
日本国内で製造・販売されるサプリメントは、食品衛生法などの厳しい基準のもとで作られています。
使用されている添加物(賦形剤、保存料、着色料など)は、一生食べ続けても健康に影響がないと国が認めたものに限られています。
また、添加物は基本的に体外へ排出されるものであり、胎児にどんどん蓄積していくという科学的な根拠はありません。
とはいえ、「本音」を言えば、「不要な添加物は摂らないに越したことはない」のも事実です。
例えば、サプリの見た目を良くするためだけの「着色料」や、香りを良くする「香料」、保存期間を延ばすための強い「保存料」。
これらは、栄養補給という本来の目的には不要なものです。
「飲まない方がいい」サプリとは、こうした「本来不要な添加物でカサ増しされたサプリ」のことです。
しかし、すべての添加物が悪というわけではありません。
サプリメントを粒の形に固めるためには、「賦形剤(ふけいざい)」と呼ばれる成分がどうしても必要になります。
完全無添加でサプリを作ることは、物理的に不可能なのです。
重要なのは、「危険だ!」と怯えることではなく、「必要な添加物」と「不要な添加物」を見分ける目を持つことです。
(具体的な見分け方は、後ほど詳しく解説します。)
逆に「飲まないとどうなる?」厚生労働省が葉酸を推奨する医学的理由
「飲まない方がいい」という噂の誤解が解けたところで、次は「では、なぜ飲む必要があるのか?」という核心に触れていきましょう。
これは誰かにお勧めされたからではなく、あなたの赤ちゃんの一生に関わる、医学的な理由があるからです。
決して脅かすわけではありませんが、リスクを正しく知ることは、あなたと赤ちゃんを守るための第一歩です。
神経管閉鎖障害(二分脊椎など)のリスク低減
葉酸を摂取すべき最大の理由は、「神経管閉鎖障害(しんけいかんへいさしょうがい)」という先天異常のリスクを減らすためです。
妊娠のごく初期、まだママが妊娠に気づくか気づかないかという時期(妊娠4週〜6週頃)に、赤ちゃんの脳や脊髄の元となる「神経管」が作られます。
この神経管がうまく作られないと、以下のような障害が起こる可能性があります。
- 二分脊椎(にぶんせきつい): 脊椎が癒着せず、神経が露出してしまう状態。歩行障害や排泄障害などを伴うことがあります。
- 無脳症(むのうしょう): 脳が形成されない状態。流産や死産に至ることが多い深刻な障害です。
世界各国の研究データにより、妊娠前から妊娠初期にかけて十分な葉酸を摂取することで、この神経管閉鎖障害の発症リスクを大幅に低減できることが証明されています。
これが、厚生労働省だけでなく、世界保健機関(WHO)や各国の保健機関が、妊活中・妊娠中の女性に葉酸サプリの摂取を強く推奨している理由です。
「なんとなく体に良さそうだから」というレベルの話ではなく、「赤ちゃんの体の設計図を正しく作るための必須材料」が葉酸なのです。
妊娠中の貧血予防と母体の健康維持
葉酸が必要なのは、赤ちゃんのためだけではありません。
ママ自身の体調管理にとっても、非常に重要な栄養素です。
葉酸はビタミンB12とともに、赤血球を作る働きをしています。
そのため、「造血のビタミン」とも呼ばれています。
妊娠中は、赤ちゃんに酸素や栄養を届けるために、ママの体内の血液量は普段の約1.5倍近くまで増加します。
血液の材料となる鉄分や葉酸が不足すると、ママは深刻な貧血状態に陥ってしまいます。
妊娠中にめまいや立ちくらみ、息切れがひどくなるのは、この貧血が原因であることが多いのです。
また、葉酸不足は、妊娠高血圧症候群や常位胎盤早期剥離といった、妊娠中の重大なトラブルのリスクを高める可能性も指摘されています。
サプリメントで葉酸を補うことは、お腹の赤ちゃんを守るだけでなく、出産という大仕事に挑むママ自身の体を守る「鎧」を身につけることでもあるのです。
「食事だけで摂ればいい」は本当?400μgのリアルな食事量
「サプリは人工的なものだから抵抗がある。毎日の食事でしっかり野菜を食べれば大丈夫なんじゃない?」
そう思う気持ち、とてもよくわかります。
基本は「食事から栄養を摂るべき」という考えには大賛成です。
しかし、葉酸に関して言えば、「食事だけで推奨量を満たすのは、修行に近いほど難しい」というのが現実です。
ここでは、具体的な数字を見てみましょう。
葉酸400μgを食事で摂るならこれだけの量が必要
厚生労働省が妊娠を計画している女性、または妊娠初期の女性に推奨している葉酸の摂取量は、「通常の食事からの摂取」+「サプリメントなどから400μg」です。
仮に、この「サプリ分の400μg」を食事だけで補おうとすると、毎日これだけの量を追加で食べなければなりません。
- 茹でたほうれん草: 約4株(小鉢で約4〜5杯分)
- ブロッコリー: 約2株(約400g)
- 納豆: 約7パック
- 枝豆(冷凍): 約50〜60さや

これらを「毎日欠かさず」食べる必要があります。
さらに厄介なのが、葉酸の「熱に弱く、水に溶けやすい」という性質です。
ほうれん草を茹でると、お湯の中に葉酸が溶け出してしまい、実際に口に入る頃には含有量が半分(約50%)になってしまうことも珍しくありません。
また、先ほどお話しした「吸収率」の問題もあります。
食事に含まれる天然葉酸の吸収率は約50%。
つまり、計算上400μg分の野菜を食べたとしても、体内で実際に使われるのは200μg程度かもしれないのです。
つわり時期の「食事の現実」とサプリのメリット
理論上は、大量の野菜を食べ続ければ葉酸を満たすことは可能です。
しかし、妊娠初期には「つわり」という大きな壁が立ちはだかります。
「ご飯の炊ける匂いで気持ち悪くなる」
「水さえ飲むのが辛い」
「特定のジャンクフードしか受け付けない」
そんな状態で、毎日ほうれん草のお浸しを4皿食べられるでしょうか?
私自身の経験をお話ししますと、妊娠初期はトマトとフライドポテトしか喉を通らず、葉酸を多く含む緑黄色野菜を見るだけで吐き気がしていました。
もしあの時、「サプリはダメ、食事で摂らなきゃ」と自分を追い込んでいたら、栄養不足だけでなく、精神的にも参っていたと思います。
そんな時、サプリメントなら「小さな粒を数個、水で飲み込むだけ」で済みます。
一瞬の努力で、確実に400μgの葉酸を赤ちゃんに届けられるのです。
サプリメントは「手抜き」ではありません。
つわりで思うように食事ができない時期でも、赤ちゃんに必要な栄養を確実に届けるための「確実な保険」であり、ママの心の余裕を作るための「お守り」なのです。
「食事で摂れるならそれがベスト。でも、無理な時はサプリに頼っていい」
そう割り切ることで、罪悪感から解放され、ストレスのない妊娠生活を送ることができます。
飲まない方がいいサプリ vs 飲むべきサプリの境界線
ここからは、いよいよ本記事の核心部分です。
「サプリが必要なのはわかった。でも、どれを選べばいいの?」
「種類が多すぎて、何が違うのかわからない」
そんなあなたのために、50種類以上のサプリを分析してきた私が、「私が自分の家族に勧めるならこれを選ぶ」という基準を伝授します。
パッケージの華やかな謳い文句ではなく、「裏面の成分表示」だけを見て判断する方法です。
これさえ知っておけば、もう「飲まない方がいいサプリ」を掴まされることはありません。

裏面を見よう!「原材料名」の落とし穴
サプリメントのパッケージの裏側には、必ず「原材料名」が書かれています。
ここには重要なルールがあります。
それは、「配合量が多い順に記載しなければならない」というルールです。
今、手元にサプリがあるなら、ぜひ裏返して見てみてください。
または、ドラッグストアでパッケージの裏を見てみましょう。
一番最初に書かれている文字は何でしょうか?
もし、そこに「還元麦芽糖水飴」「マルチトール」「乳糖」「グラニュー糖」といった文字が書かれていたら、要注意です。
これらはすべて、わかりやすく言えば「糖分(甘味料)」です。
原材料のトップに糖分が来ているということは、そのサプリの正体は「少しの葉酸が混ざった、高い飴玉」である可能性が高いのです。
もちろん、錠剤を固めるためにある程度の糖分や賦形剤は必要ですが、あまりにも主原料が糖分ばかりのものは、コストを下げるために栄養素をケチっている可能性があります。
原材料のなるべく早い段階(上位)に、「酵母(葉酸含有)」や「食用精製加工油脂」などがあり、糖類がトップではない、あるいは糖類の使用が控えめであることが望ましいです。
また、「葉酸」だけでなく、「ビタミンB6」「ビタミンB12」が含まれているかもチェックしてください。
葉酸は、ビタミンB12と協力して働くため、単体で摂るよりもセットで摂る方が効率が良いからです。
避けるべき「要注意な添加物」リスト
先ほど、「添加物はすべてが悪ではない」と言いましたが、「あえて摂る必要のない添加物」は避けるべきです。
特に、以下の成分が表示に含まれている場合は、私はそっと棚に戻します。
| 添加物の種類 | 具体的な成分名の例 | 避けるべき理由 |
|---|---|---|
| 着色料 | 赤色102号、青色1号、黄色4号、二酸化チタン | サプリをピンク色や黄色にして可愛く見せるためだけに使われます。石油由来のタール色素などは、アレルギーのリスクもゼロではありません。 |
| 保存料 | 安息香酸Na、ソルビン酸K | 長期間腐らせないための成分ですが、毎日飲むものには不要な負担です。 |
| 光沢剤 | 光沢剤(具体的な名称がない場合も) | 粒をピカピカに光らせて見栄えを良くするためのワックスです。飲みやすさには関係ありません。 |
| 人工甘味料 | アスパルテーム、アセスルファムK | 独特の甘みをつけるものですが、妊娠中は味覚が敏感になるため、逆に気持ち悪くなることもあります。 |
「無添加」と大きく書かれていても、実は「香料が無添加なだけ(着色料は入っている)」というケースも多々あります。
「〇〇無添加」という文字だけでなく、「具体的に何が入っていないのか」、そして「原材料欄に変なカタカナや番号(赤色○号など)がないか」を確認する癖をつけましょう。
続けられるサプリの条件:GMP認定とコストパフォーマンス
成分の中身と同じくらい大切なのが、「どこで作られているか」と「続けられる価格か」です。
「GMP(ジーエムピー)」とは、Good Manufacturing Practiceの略で、医薬品レベルの厳しい製造管理基準のことです。
サプリメントは法律上「食品」扱いなので、普通の食品工場でも作れてしまいます。
しかし、食品工場では「粒ごとの葉酸濃度がバラバラ」「異物が混入する」といったリスクが、医薬品工場に比べて高くなります。
GMP認定工場では、原料の受け入れから出荷まで、一定の品質が保たれるように厳格に管理されています。
パッケージや公式サイトに「GMP認定工場製造」というマークや記載があるかを必ず確認してください。
これは、安全性の最低ラインと言っても過言ではありません。
「高いサプリの方が効く気がする」と思うかもしれませんが、葉酸サプリに関しては、必ずしも「高価格=高品質」ではありません。
月額5,000円〜10,000円もするサプリの中には、広告費やパッケージ代が上乗せされているだけのものもあります。
逆に、安すぎる(数百円)ものは、添加物だらけだったり、天然由来成分が少なかったりします。
私の分析では、品質と価格のバランスが取れている適正価格の目安は、月額 約1,500円 〜 4,000円 程度です。
妊娠期間は長いです。
出産後、授乳期まで飲むことを考えると、無理をして高いものを1ヶ月だけ飲むより、「家計に負担のない範囲で、信頼できる品質のもの」を長く続ける方が、結果的に赤ちゃんのためになります。
「定期縛り(〇回買わないと解約できない)」がないかどうかも、購入前にチェックしておきたいポイントです。
「妊娠に気づかず飲んでいなかった!」後悔している人への対処法
この記事を読んでいる方の中には、
「妊娠してから葉酸の重要性を知った」
「妊娠初期の大事な時期に、何も飲んでいなかった」
「今から飲んでも手遅れじゃないか…」
と、深い後悔に襲われている方がいるかもしれません。
知恵袋などのネット掲示板を見て、「私のせいで赤ちゃんに何かあったらどうしよう」と自分を責めて泣いてしまっていませんか?
そんなあなたに、どうしても伝えたいことがあります。
「大丈夫です。今からでも決して遅くはありません。」
どうか、自分を責めるのをやめて、ここからの話を読んでください。
妊娠発覚後からでも遅くない理由
確かに、神経管閉鎖障害の予防という観点では、妊娠前〜妊娠3ヶ月頃の摂取が最も効果的とされています。
しかし、妊娠に気づいてから(例えば妊娠8週や10週以降)飲み始めても、十分に意味はあります。
なぜなら、葉酸の役割は神経管を作ることだけではないからです。
赤ちゃんの体は、妊娠期間中ずっと、猛スピードで細胞分裂を繰り返して成長し続けています。
脳の発達、内臓の形成、身体の成長。これらすべてに葉酸が必要です。
また、先ほどお話しした通り、ママ自身の貧血予防や、早産・妊娠高血圧症候群のリスクを下げるためにも、葉酸は出産直前まで(さらには授乳期まで)必要な栄養素です。
「飲んでいなかった期間」を悔やんでストレスを溜め込むことの方が、血管を収縮させ、赤ちゃんへの血流を悪くしてしまいます。
過去は変えられませんが、未来は変えられます。
「今日が、これからの妊娠生活で一番早いスタート地点」です。
今日から正しいサプリを飲み始めれば、今日からの赤ちゃんの成長を確実にサポートできます。
妊娠週数別:今から優先すべき栄養素
もし、あなたが妊娠中期以降(安定期に入ってから)葉酸を飲んでいないことに気づいたとしても、焦る必要はありません。
時期に合わせて、優先すべき栄養素を意識して摂りましょう。
- 妊娠初期(〜15週頃):
- 最優先:葉酸(モノグルタミン酸型)
- まだつわりがあるなら、無理せずサプリを活用しましょう。
- 妊娠中期(16週〜27週頃):
- 優先:鉄分、カルシウム + 葉酸
- 赤ちゃんが急激に大きくなり、ママの血液が必要になる時期です。葉酸に加え、鉄分の需要が高まります。鉄分入りの葉酸サプリを選ぶのがおすすめです。
- 妊娠後期(28週〜):
- 優先:鉄分、ビタミン類 + 葉酸
- 出産時の出血に備えて、貧血対策が重要になります。
「飲まなかったこと」を後悔するエネルギーを、「今日のお昼にほうれん草を一品追加する」「今日からサプリを飲む」というポジティブな行動に変えていきましょう。
赤ちゃんは、ママが笑顔でいてくれることを何よりも望んでいます。
葉酸サプリに関するよくある質問 (FAQ)
最後に、プレママ・ママからよく寄せられる、葉酸サプリに関する細かい疑問にお答えします。
葉酸サプリはいつまで飲めばいいですか?
最低でも妊娠3ヶ月まで、できれば授乳終了までが理想です。
厚生労働省が「神経管閉鎖障害のリスク低減」のために特に推奨しているのは、妊娠1ヶ月以上前から妊娠3ヶ月までです。
しかし、その後も「貧血予防」や「母乳の質を高める」ために葉酸は必要です。多くの産婦人科医は、出産後や授乳期までの継続を推奨しています。時期によって必要な栄養素(鉄分など)が変わるので、時期別サプリに切り替えるのも賢い方法です。
薬や他のサプリとの飲み合わせは?
基本的には食品なので問題ありませんが、処方薬がある場合は医師に相談を。
葉酸サプリはあくまで「食品」ですので、他のビタミン剤などと併用しても大きな問題になることは稀です。
ただし、てんかんの薬など、一部の医薬品は葉酸と干渉することがあります。持病で処方薬を飲んでいる方は、必ず主治医に「葉酸サプリを飲んでも良いか」を確認してください。
コンビニやドラッグストアの安いサプリでも大丈夫?
大手メーカーなら安全性は高いですが、「成分表」のチェックは必須です。
大手メーカーの数百円のサプリでも、GMP認定工場で作られており、葉酸400μgが含まれていれば、最低限の役割は果たします。
ただし、安価なサプリは「合成着色料」や「保存料」が使われていたり、ビタミンB群や鉄分などの「プラスαの成分」が含まれていなかったりすることがあります。
「とにかく安く済ませたい」のか、「質にもこだわりたい」のか。ご自身の価値観と予算に合わせて、必ず「裏面の成分表示」を確認してから購入しましょう。
まとめ:正しい知識があれば「飲まない方がいい」に惑わされない
ここまで読んでいただき、ありがとうございます。
「葉酸サプリは飲まない方がいい」という言葉の裏にある、誤解や真実が見えてきたでしょうか。
- 「飲まない方がいい」は嘘だが、「質の悪いサプリ」は飲まない方がいい。
- 過剰摂取(1,000μg超)さえしなければ、副作用のリスクより「飲むメリット(障害リスク低減)」の方が圧倒的に大きい。
- 厚生労働省が推奨しているのは、吸収率の良い「合成葉酸(モノグルタミン酸型)」である。
- 食事だけで毎日400μgを摂り続けるのは至難の業。サプリはママと赤ちゃんを守る「賢い保険」。
- 過去を後悔する必要はない。「今」飲み始めることが、赤ちゃんへの最高のプレゼントになる。
これからサプリを選ぶ方、あるいは今持っているサプリに不安を感じている方は、ぜひ以下のチェックリストを使ってみてください。
- [ ] 葉酸含有量は400μgか?(過剰でも不足でもない適正量)
- [ ] 「モノグルタミン酸型」と書かれているか?(吸収率が高い)
- [ ] GMP認定工場のマークはあるか?(品質・安全性の証)
- [ ] 原材料のトップが「糖類」ではないか?(成分の濃さ)
- [ ] 不要な添加物(赤色○号、保存料など)は不使用か?(余計なリスク回避)

妊娠期間は、ホルモンバランスの変化もあり、どうしても不安になりやすい時期です。
でも、あなたはもう「情報の見分け方」を知っています。
ネットの噂に振り回されることなく、成分表示という「事実」を見て、自信を持って赤ちゃんのための選択をしてください。
あなたの妊娠生活が、心身ともに健やかで、笑顔あふれるものになることを心から願っています。

